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2020年好きだったアルバムTOP10

今年ももう大詰め!

そこまでライブも行かなかったし色々忙しかったので例年ほど新譜も追えてなかったけどせっかくブログがあるので…

それでは 10 位から!

10. The 1975 - Notes On A Conditional Form

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スパソニで来日予定だった 1975 の 4 枚目。前作の評価が異常に高く期待値もかなり高かったがメディア評価は賛否両論な結果に。

個人的には前作よりハマる曲多くてかなり好きだが 22 曲は少し多かったかな…?

Tonight とか本当に好きだし Frail State Of Mind は 2020 年に自分が Spotify で一番聴いた曲だったらしい。

Too Shy みたいな古参ファンが好きな王道ポップロックも入っているが意欲的なサウンドの曲も多く収録されていて、(主にジョージが作ったやつ)曲数は多いが音的には飽きない。

フィーチャー曲もすごい良かった。特にフィービーが参加した 2 曲。

今や現代ロックを牽引する存在になってしまったが気にせずやりたいように曲作り続けてほしい。

あと是非来年のスパソニに…!

9. Taylor Swift - folklore

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テイラースウィフトがサプライズでリリースした 8th アルバム。 テイラーは前作も前々作もあまり好きではなかったので聴いていなかったが今作かなり好きだった。

ナショナルのアーロンデスナーやボンイヴェールが参加していて、自分みたいなインディーロックファンからすると 🤤 案件な布陣。

ポップスのメロディーのキャッチーさとカントリーの暖かさとインディーロックのリズミカルな曲展開を全ていいとこ取りしたみたいな感じで、聴きやすいのに重みがある独特なサウンド。ロックファンの心もがっちり掴んだ素晴らしいアルバム。

これだけでお腹おっぱいなのにまたサプライズで 9th の「evermore」もリリースされてしまった笑

このアルバムのツアーやってほしいけど難しいかな…?

8. 冥丁 - 古風

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広島県出身の冥丁さんのおそらく 3 作目?かな。 民謡等の古い日本のサウンドピースが心地よくミックスされていて幻想的な音を生み出している。

全体的にアンビエント寄りのサウンドだけど「花魁 Ⅱ」みたいな聴きやすい曲もあって緩急も絶妙。

今年の FRUE にも出ていて引きがかなり強かったけど結局不参加。チケット持ってたし行けばよかったなあ…

こちらも是非ライブで聴いてみたいです。

7. clipping. - Visions of Bodies Being Burned

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猛烈に完成度の高いインダストリアル・ヒップホップアルバム。

頭 2 曲を聴いた時点で痺れた。

インダストリアルにカテゴライズされるような破壊的な激しさの中に鮮やかさがある感じのすごい不思議なサウンドがめちゃんこ魅力的。リリックもかっこいい。 てかレーベルサブポップだったんだね。

今年聴いたヒップホップ盤の中ではおそらくベスト。

6. Porridge Radio - Every Bad

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ダナマーゴリン率いるポリッジ・レディオの 2 枚目のスタジオアルバム。

メディア評価が全体的にかなり高かったので聴いてみたらなるほどという感じ。

サウンド的にはかなり激しくて緩急もすごいんだけど聴き心地は全然よくてめちゃくちゃ好き。ギターの音とか普通に最高。なんか分かりやすいところで言うとピクシーズやニルヴァーナみを感じた。

歌詞が全体的に強いんだけど分かりやすくて程よく皮肉っぽい。ダナのヴォーカルの表現力もすごい高い。

ロック付きの自分としてはこういうアルバムはたまらん。

5. The Flaming Lips - American Head

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Flaming Lips というとヨシミや Soft Bulletin を真っ先に思い浮かべるが、今作もそれに負けないくらい名盤だと思う。

全体的に漂うメランコリックな雰囲気をウェインコインのヴォーカルが増長させていて、油断すると涙が溢れてくるような切なくも温かいアルバム。

彼らの持つ独特なサイケデリックはそのままで、楽曲の美しさが倍増したような感じ。先行でリリースされた「Flowers of Neptune 6」や「God and the Policeman」を始め、いい曲しか入っていないので美しいサイケロックが聴きたい人は必聴。

4. Fontaines D.C. - A Hero's Death

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ダブリンのポストパンクバンドの 2nd。1st の頃からすごい好きだったけど今作の完成度は異常。最近のイギリスのポストパンクは Shame やアイドルズみたいなかなりいいバンドが沢山出てきていたけど Fontains D.C.は今作で頭一つ抜けた感がある。

前作よりも雰囲気がかなり一貫されていて、「I Don't Belong」や「A Hero's Death」のサビで同じフレーズを連呼するヴォーカルスタイルも物凄いハマっている。

ギターの音とリフもすごい良い。先行シングルの「Televised Mind」のギターの音とかすごい好き。

ラスト曲の「No」とかもポストパンクアルバムの締めのトラックとしてはお手本のような完成度だしまさに死角なし。今年めちゃめちゃ聴いた 1 枚。

3. SAULT - Untitled (Black Is)

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ロンドンの正体不明のアーティストによる「5」、「7」に続くスタジオアルバム。テーマは BLM。

あんまソウルとかは普段聴かないけどこれは本当に良いと思った。今年聴いたアルバムの中でも衝撃度は随一。ソウルっぽさもありつつポストパンクのエッセンスもめちゃめちゃあって幅広い層が楽しんで聴けるはず。ただしメッセージ性はかなりつよし。

楽曲のメッセージ性の強さにメロディーの良さとサウンドプロダクションの良さがしっかりと伴っている。女性ヴォーカルはおそらく同レーベルの Cleo Sol かな?

歌詞も全体的に分かりやすいワードを選んでいて、正に我々のような非英語圏の人々にも BLM の運動を広めようという意図が伝わってくる。

まあ仮にテーマへの関心がゼロだったとしても楽しめるくらい楽曲が強い。2020 年ならではの名盤。

2. The Microphones - Microphones in 2020

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フィルエルヴラムが The Microphones 名義でリリースした超大作。アルバムというよりは 44 分に及ぶ長い曲。

正直フィルエルヴラムはマウントイアリの方が全然好きで Microphones 名義の作品はあまり聴けていなかった。マウントイアリ名義でリリースした「A Crow Looked at Me」は本当に凄いアルバムだったしあまり期待せずに聴いたんだけど結果から言えば最高。

イントロのアコギの音から一気に引き込まれた。シンプルなんだけど物凄い深みがあって、単調なはずなんだけど単調に聴こえない。歌詞の内容はフィル本人の人生を振り返るみたいな内容で、歌っている内容に合わせて演奏される楽器も変化する。

使っているコードもほとんど変化しないしメロディーに大きな変化があるわけでもなく淡々と 44 分間ノンストップで演奏されていくんだけどこれが凄い不思議な感覚で、何か本を読んでるみたいな感覚になる。あと歌詞は本当にかっこいい。

アコギのフレーズはルーパーでも使ってるのかと思いきやしっかり弾いているらしい。凄い。

おそらく自分が好きなタイプの音楽ドンピシャだし改めてフィルエルヴラムの才能を思い知らされた 1 枚(というか 1 曲)。

1. Phoebe Bridgers - Punisher

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まあベタだけどこれが一番よかった。

先行シングルの時点で「Kyoto」とか「Garden Song」とか良い曲が揃っていたので期待値も当然高かったけどアルバムは期待の 5000 倍くらいよかった。

フィービーの作品はメロディーが良いのはもちろんなんだけど何より歌詞が本当に凄い。うまく言葉で表現できないけど確実に楽曲の魅力は歌詞から来ていると思う。

ちなみに自分は前作収録の「Funeral」の歌詞が一番好き。

今作は前作よりもメロディーも音も全然良くなっていてまだ少し荒削りっぽさもありつつ名盤の雰囲気も持っていて、凄い好きだった。

本当はナショナルの前座で来日予定だったんだよね…絶対来てよね!